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技能実習1期生のチさんのお話

こんにちは。人事課 技能実習生担当です。

今回、第1期技能実習生として当院で実習しているチさんの体験や考えについてお話ししたいと思います。

 彼女はベトナムの専門学校介護老人保健学科出身ですので、基本的な介護を学んで来日しました。

 入職の1年目にチさんは介護技能実習初級試験に合格しました。さらに2年目に日本語能力試験レベルN2を受験し、合格率29%の中に見事記名されました。そして3年目に介護技能実習評価試験専門級に合格して、外国人技能実習機構が定められた実習期間更新の必須条件を満たしました。私はチさんが努力家で、しっかりと目標を立てて、コツコツと頑張って進んで行く人だと思います。

  日本に来たばかりの時には、新しい環境や文化の違いにショックを受けました。特に言語、習慣と交通手段はとても大変でした。2019年10月から高石藤井病院8階病棟に配属された最初の時間がずっと忘れられないと言います。業務をする時に病院内をたくさん移動したり、腰痛になったりした自分は介護の仕事をすることが出来るのか出来ないのかと心配になりました。しかし、師長さんと先輩方に丁寧な指導を受けて、3ヶ月後には仕事の流れを覚えられるようになりました。チさんも仕事に自信が持てるようになりました。

 彼女は日本の医療や介護の制度はとても良いので、ベトナムや他の国々は日本の事を見習い、国民の為にも早く導入してほしいと思っています。ベトナムには、習慣として、親は子供や孫と一緒に過ごします。親の世話をするのは子供の義務だとも言われています。殆どの親も子供や孫と老後の生活を楽しく過すことを望みます。しかし、忙しさに追われている現代社会では親の世話をすることが難しくなる傾向があります。チさんはベトナムにも日本のような老人介護の制度を設けたら、色々な問題を解決できるようになるのではないでしょうかと考えています。

チさんの今の目標は実習している時間を大切にして、介護の知識をたくさん身に着けることです。帰国したら、専門学校老人介護保健学科の先生になり、次世代の生徒たちに介護業務の大切さと面白さを伝えるのが夢です。介護の仕事には、愛情・丁寧・利用者さんの意見を尊重することが必要です。

チさんはベトナム人技能実習生の後輩たちや他の病院の実習生に伝えたいことがあります。「いつも笑って、たくさん食べて、どんなことがあっても積極的に考えましょう。休みの日に日本の各観光地を訪ね、いい体験と思い出を作りましょう。」

  師長さん、実習指導員さんや生活指導員さんの教えを受けて、彼女は成長しました。チさんはそろそろ3年の実習期間の満了を迎えますが、私はチさんが引き続き勤務してくれたらなぁと思います。

 

 


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