医療法人良秀会

医療法人良秀会のブログ

大阪透析研究会

こんにちは。腎・透析センターです。

 

今回、第98回 大阪透析研究会に演題を発表しました!!

 

コロナ渦が少し落ち着き、約3年ぶりの学会参加となり、久々のスーツに身が引き締まる思いで参加させてもらいました。3年ぶりという事もあり、スーツがコロナ太りで入らないというスタッフも・・・(笑)

 

会場は、大阪国際会議場(大阪市 中之島)で3月5日(日)開催され、車や電車で各スタッフが集いました。会場は、各施設の人たちで溢れかえっておりその熱気にスタッフ一同、1つでも多くの学びを得て現場に活かそうと、自分の学びたい演題ブースへと移動しました。

 

腎・透析センターの発表は、認知症患者へのアプローチ~パーソン・センタード・ケア(PCC)を取り入れて~ を演題として看護師の巽さんが発表しました。

 

発表は、PCC…『認知症患者を一人の人として、尊重・理解しケアを行う』認知症ケアの考え方です。PCCでは患者背景を理解し5つの心理的要素から、患者の充足出来ていないニーズを満たせるようにケアする事で、認知症状が改善すると言われています。PCCを取り入れたケアを実践したところ、認知症の透析患者の問題行動が改善されました。

 

物盗られ妄想から、透析時の持参する荷物が日々多くなっていった症例です。

①PCCでは、自分らしさ・結びつき・携わること・共にあること・くつろぎ

この5つが満たされていくと愛情という包括的なニーズが満たされ認知症状が

改善すると言われており、今回『携わる=自分自身の能力で何かしたい』というニーズが不足していると考え、透析の準備なら患者自身でできるのでは、と準備表を作成しました。

 

② 実際に作成した準備表です。工夫した点は、患者の要望を取り入れ、準備を開始する時間と持参する物を記載しました。また、患者が実際に着用する物と同じようなパジャマや靴を分かりやすいようにイラストにして、患者が着用する物を間違わないようにしました。

①                  

   

今回の症例は、準備を容易に出来ない患者へ言葉での意思疎通だけではなく、文字という視覚的なツールを用いる事でより強い共通認識ができ、持参する荷物の軽減を行う事が出来ました。

発表前はかなり緊張していましたが、演者席に座り出番を待っている後ろ姿には、堂々とした姿に頼もしさを感じました。

いざ発表台に上ると、とても澄んだ声で丁寧に分かりやすく発表しており、質

疑応答もうまく答えて、無事に発表を終える事ができました。

 

有意義な学会参加となりました。腎・透析センターもより一層、患者に寄り添う看護を追求していきたいと思います!!



 


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