こんにちは 泉北藤井病院 栄養科です。
2月度ご当地メニューを実施しました。
2月は茨城県です。
今回の献立は
「あさりご飯」「レンコン饅頭蟹あんかけ」「つけけんちんそば風」
「ほうれん草のピーナッツ和え」「メロンゼリー」です。
この中で「レンコン饅頭蟹あんかけ」と「つけけんちんそば風」に関して
ご紹介します。
まずは「レンコン饅頭蟹あんかけ」
茨城県は日本一のレンコン産地として有名です。
令和元年の日本全国の収穫量は52700t。その内の26400tが茨城県産で
約半数にのぼります。
レンコン(蓮根)は蓮(はす)の根ではなく、地下茎(ちかけい)と呼ばれる
茎が膨らんだものになるので、じゃがいもや里芋と同じになります。
ただ大きくじゃがいもなどと違うのは、じゃがいもは土の中で育ちますが
レンコンは水をたっぷりはった泥の中で育ちます。そのため空気を運ぶ
通気組織である気孔が発達し、特有の穴があきます。
このことから「先がみえる、見通しがきく」ということで縁起物として
欠かせない食材となっています。
次に「つけけんちんそば風」
茨城県は、朝晩の寒暖の差が大きく水はけのよい土地が多いことから、江戸時代から
そばの栽培が盛んでした。また、根菜類もよくとれるので、里芋や大根などを入れて
作る「けんちん汁」もよく作られていたため、「けんちん汁」にそばをつけて
食べるのが風習となりました。1年中食べることができますが、特に新そばが出る秋から冬は、寒さが厳しくなるのもありよく食べられています。
2020年の食事摂取基準では、だいたい1日に20g前後の食物繊維の摂取が推奨されて
いますが、今回のメニューは根菜や葉物などを中心に利用したことで、7gの
食物繊維となり、推奨される1食分の食物繊維はしっかりとれる内容となっています。