こんにちは 泉北藤井病院 栄養科です
3月度 ご当地メニューを実施しました。
3月は奈良県です
今回の献立は
「茶飯、茶がゆ」「飛鳥鍋(あすかなべ)」「奈良和え」「ごま豆腐」です。
この中で「飛鳥鍋」と「奈良和え」に関してご紹介します。
まずは「飛鳥鍋」
「飛鳥鍋」は鶏肉、野菜を牛乳とだし汁で煮込んだ奈良県の郷土料理です。
飛鳥時代に、中国の唐(とう)から奈良へやってきた使者が練乳に似た乳製品を伝え
孝徳天皇(こうとくてんのう)へ献上したところ大変喜ばれ、乳牛が飼育されるようになりました。これが日本における牛乳飲用のはじまりになったといわれています。
当時は貴族の飲み物でしたが、僧侶たちも飲むようになり、そのうち飼っていた鶏の
肉を牛乳で煮て食べていたものが「飛鳥鍋」の起源とされています。
昭和初期に、奈良県明日香村の名物料理として現在の形の「飛鳥鍋」が考案されました。
近年は牛乳の代わりに豆乳を使用した「大和鍋(やまとなべ)」という新しい郷土料理も広まっています。
次に「奈良和え」
「奈良和え」は奈良の特産品である奈良漬を使用した和え物で、子供にも人気の料理
です。清酒発祥の地で、清酒造りが盛んだった奈良には、美味しい酒粕が豊富にあったことから、粕漬けの製法も古くから発達しました。
江戸時代に広まったとされる、白瓜を酒粕に漬けたものが代表的で
今では奈良漬は粕漬けの代名詞として使われています。
この奈良漬を使用した「奈良和え」は家庭で日常的に食べられています。
かんぴょう、干し椎茸、人参、薄揚げ、ぜんまいなどを調味料で煮込み、奈良漬を
加える料理ですが、冷めて味がなじんだところを食べるのが美味しいとされています。
当院では、ぜんまい、かんぴょう、干し椎茸、つきこん、人参、油揚げと奈良漬で
奈良和えを作りました。甘味があっておいしかったです。
ご紹介していない、ごま豆腐も担当者はもう少ししっかりできればと
納得はしてませんでしたが、食べやすくておいしかったです。
次回は4月