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外国人の介護技能実習生の声

こんにちは
人事課 技能実習生担当です

 日本の労働人口減少や少子高齢化の状況下、近年では、外国籍の若者が日本の様々な職場で活躍するようになりました。今回は、当院で勤務する3名のベトナム人介護技能実習生を紹介したいと思います。

 彼女たちは、今から1年前に、未来の輝く夢を暖めながら来日し、医療法人良秀会高石藤井病院で介護技能実習生として実習をしながら働いています。

 日本で実習をするこの1年間、慣れない土地で困ったこともたくさんあったかと思いますが、大変嬉しいことに、今年8月の中旬に、介護の初級技能試験と日本語能力試験に合格することができました。

 彼女たちは3名の若者で、ズンさん、ハンさん、フエさんです。

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 今回は、まずズンさんにインタビューをさせていただき、彼女のお仕事のことやどんな困難なことを乗り越えて日本で生活しているかを、紹介したいと思います。

 

こんにちは!まずは、1年目の課題を頑張って完了されたこと、おめでとうございます!特にズンさんは、日本語能力試験N3レベルと初級技能試験のダブルの合格を収めて、本当にすごいと思います。
忙しい毎日の中で、どのように時間を使って日本語や初級試験の勉強したのでしょうか?

 ありがとうございます。
 私は、病院にいる時に、業務の合間に利用者さんと技能試験の練習をしました。
日本語は、休憩中のわずかな時間や、仕事が終わって寮に帰り、晩ごはんを食べ終えてからの時間に勉強していました。
 技能試験の課題は、フエさんとハンさんと私の3人で一緒に、それぞれ利用者さん役・指導員役・受験者役を交代しながら練習しました。
 試験は、学科試験と実技試験の両方とも受けなければなりませんので、インターネットやyoutubeで調べて、過去の問題をやってみました。

 

 努力を惜しまないズンさんですね。私が知っている限りでは、試験日程の知らせが来てから受験するまで、たった1ヶ月半でした。目標をまっすぐに狙って、進んでいきましたね。周りの人たちにも、ズンさんが本当に勉強熱心なことが伝わっていたと思います。

 時間が経つのは早いですね。日本に来てから、ちょうど1年になりました。今から1年前のこの時期に、荷作りをして日本へ行く準備をし、6時間飛行機に乗り、日本に着きました。日本へ来てからもすぐに病院で働かずに、2ヶ月程、監理団体で日本語と介護を勉強しました。

 日本とベトナムは同じく四季があります。9月はベトナムも秋に入り始めています。朝起きて窓を開けたら、ひんやりした空気を胸いっぱい吸って、「母国の秋の香りが味わえたらいいな」と思うほど、ベトナムが懐かしいです。秋のハノイ首都には、ホアスアという花の香りが町の隅々まで漂っています。日本の秋には金木犀があって、ハノイのホアスアと同じように香りがします。

 仕事をするにあたって、どんなことに最もやりがいや楽しみを感じますか?

 

 それは、私の周りの先輩たちの親切さです。
 なぜ、知らない外国人の私にいつも優しく教えてくれるのでしょうかと、不思議に思いました。
 仕事をする時は、笑顔でお互いに助け合います。
 わからないことがあったら、時間を取って、私が理解できるまで何度も説明してくれました。
 利用者さんは、私たちが外国人だとわかっていても、偏見も無く親しく話してくれました。利用者さんが若いころの素晴らしい思い出も語ってくれました。人生はあっという間に過ぎるので、今、若いうちに時間を大切にして頑張ってね、と励ましてくれました。

 本当にやりがいのある仕事だと思います。

 毎日大変だなと思っても、周りの方の温かい気遣いをいただき、家族の一員としてみていただき、本当に感謝しています。

 

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 ズンさんは本当に優しい心の持ち主だと思います。
 とても素敵な方なので、スタッフのみなさんも、彼女を見かけたら是非声をかけてあげてください。

 

次回は、フエさんにお話をお聞きしたいと思います。


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