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異文化の体験

f:id:ST500355:20211018163805j:plainこんにちは。人事課 技能実習生担当です。

 

 前回の続きで、ベトナム人技能実習生のフエさんにインタビューさせて頂きました。日本人スタッフにもインタビューしてみました。

 

フエさんは入国してから一年経って、今、何を感じていますか?

 ありがとうございます。今、私が考えているのは、どうやって早く日本人の文化や習慣を理解して、毎日異文化の面白さを味わいながら、楽しく過ごせるかということです。時々私は、両国の二つの文化の間に挟まれています。
 日本へ生活・就労に来る際時に、私はベトナムで生まれて身に付けきた習慣を持ってきました。私のベトナムは亜熱帯気候を持っていますので、豊かな自然、綺麗な景色、年中に豊富な果物に恵まれています。人々の愛情がたっぷりで、近所との絆が大切にしているのがベトナム人の性格です。
 ベトナムでは、近所の人々に会った時に「こんにちは」という普段な挨拶の言葉の代わりに、笑顔を交わし合い、「今からどこへ行くの?」、「ご飯を食べた?」、「このおしゃれなバックはどこで買ったの?」等と挨拶し始めます。
 日本へ来てから、私はそう言う質問はプライバシーの面に触りますよと教えてもらいました。日本人はそんな聞き方をしていません。

 私は友人に長いこと会えなくて、元気に過ごしているか久しぶりに顔を見に行きたい時には、相手に事前に知らせず、わざと家まで遊びに行きます。他に、ご馳走を食べていて、友達と一緒に食べたら良いなと思ったら、すぐその友達に連絡して、相手の都合を考えず、「こちらへ来て」と誘います。
 日本に来て、私は「あ、日本人は友達をどこかへ遊びに誘う時や相手のお家へ行く時は事前に連絡したり、前もって約束したりするんだなと知りました。そうしないと、失礼になってしまうと気が付きました。

日本どっぷりスタッフ:日本でプライバシーの考え方は急速変化したものの一つです。
日本人も親しくなった人には、フエさんのように挨拶をしますが、最近は相手の状況がよく分かってからプライベートな質問をするようになりました。親しい挨拶ができるようになると私も仲良くなれたなーと思って、嬉しいものです。

 ベトナムへ旅行に行ったら、道沿いに雨の後に生えて来た茸のようにたくさんの屋台やお店が並んでいる光景が見えます。夏になると、夜、私たちは、その屋台でお茶、ナッツ、生ビールを味わいながら、おしゃべりします。しかし、日本に来てびっくりしました。そんな光景が目の前に見られなくなりました。その賑やかな雰囲気は日本ではお店の中にあって、「営業中」の看板がかけられているドアの後ろしかありません。

日本どっぷりスタッフ:私も天気がいい時のテラス席大好きです。でも日本は道路の安全のための法律が厳しくて外の席があるところがとっても少ないですもんね…。でも、お店の扉の向こうはベトナムと一緒ですよ。

 私たちは向こうの両親にビデオ通話をする時、ほとんどベランダでやるのはいい気持ちになれるからです。その景色を見ながら家族と話すことは楽しいと感じています。しかし、日本とは文化が違うということを知りました。

日本どっぷりスタッフ:確かに気持ちの良い景色を見ながらの電話は会話も弾みますね。日本人は夜は寝ている人もいるから静かにしようと気遣いする文化でもあります。

 私は身に付けた習慣とは異なることに対して気を付けながら過ごしています。生まれつきの習慣を抑えていて、できるだけ日本の習慣を多く知って行きたいと思います。

日本どっぷりスタッフ:私はフエさん達にも日本の文化や考え方を是非知ってもらいたいと思いますし、ベトナムの文化や考え方を私も知りたいと思います。これからもたくさん教えてくださいね。

フエさん、ありがとうございます。やっぱり文化の違いで困ったことがたくさんありますが、それも素晴らしい体験ですね。 毎日少しずつ日本の習慣や文化を身に付けて、フエさんたちは身に多彩な文化という服を纏っていますので、周りの日本人と仲良く過ごせると信じています。

 

 次回にハンさんにインタビューをしますので、是非皆さんが楽しんで読んで頂きたいと思います。

 

 


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