こんにちは
高石藤井心臓血管病院 心臓血管外科医師の上能です
心臓弁膜症の治療においては、何よりも早期症状での発見が重要です
治療が遅れてしまうと移植をせざるを得なくなり、早期の治療に比べてはるかにハードルが上がります
しかし、早期の段階から介入することができれば、心臓機能もある程度温存したまま治療の効果を得ることが可能です
心臓弁膜症 ーさまざまな原因で弁の機能が低下―
心臓弁膜症は、心臓の弁が正常に機能しなくなる病気の総称ですが、虚血症・弁の構造異常・血液がドロドロ・僧帽弁が切れて逆流・高血圧…など、原因はさまざまであり、一概には言えません
罹患率は、年齢とともに上がる傾向にあり、 主に60歳以上の高齢者に多くみられます
ワンストップで治療
早期症状段階で診察いただけますと、当院では、
・スクリーニング~検査~手術~入院~リハビリ
の一連の治療が、ワンストップで対応が可能です
スクリーニングは1日以内で実施し、異常が確認されれば、更に詳しい検査を行います
症状が疑わしい段階でも、ぜひご紹介ください
60歳以上の方で、次のような症状があれば、循環器疾患とは断定できない段階でも、ぜひ当院にご紹介ください
(自覚症状)
・軽度息切れ ・動悸
(他覚症状)
・採血DNP値が高い ・心雑音
スクリーニングで異常がみられなくても、1度受診いただいたことにより患者様のデータが残り、救急搬送の際に、かかりつけ医療機関としてより安全に受入れることができます
弁膜症手術に対して、95%以上の弁形成術
当院では、自己の弁の一部を用いて治癒する方法である「弁形成術」を積極的に行っております
異物である人工弁を移植しないことで、心臓に優しく、心臓の機能自体も温存しやすいことをはじめ、さまざまなメリットがあり、 高齢者にも理想的な手術であるといえます
早期発見のため定期的に受診を
高齢者においては、症状がわかりにくい場合も多くみられます
動悸・息切れなど、特に目立った症状がみられなければ、3年に1度、
持病など不安要因がある方は、1年に1度のペースで受診いただけますと安心です
一度当院受付にお問い合わせください