こんにちは
高石藤井病院放射線科 医師の小阪です
今回は、大腸がん検査の新しい選択肢である「大腸CT検査」について、ご紹介いたします
- 気になる症状、ありませんか?
大腸がんの罹患率(がんにかかる割合)は、40歳代から増加し、50歳代で加速され、高齢になるほど高くなります
早期の段階では無症状であることが多いのですが、がんの進行により、血便、下血、下痢と便秘の繰り返し、便が細い、原因不明の体重減少などの症状が出現してくると言われています
- 内視鏡検査はハードルが高い…
大腸がんの発見については、便に血液が混じっているか否かを判定する便潜血検査が一次検診として行われています
しかし、便潜血検査で陽性と判定されても、精密検査を受ける割合が非常に低いことが問題になっています
精密検査である大腸内視鏡検査をなぜ受けないのでしょうか?
内視鏡検査は恥ずかしい、大量の下剤の飲用が必要で痛いなどと感じられる方がいらっしゃることも原因の一つであると考えられます
- 楽でカンタン!大腸CT検査
そういった問題点を解消すべく新しく登場したのが、大腸CT検査(X線を使って身体の断面を撮影する検査)であります
大腸CT検査は、炭酸ガスを大腸に注入して腸を拡張させた状態で撮影し
最新の画像処理装置により、内視鏡検査を行ったような3D画像を作成することが可能です
そうして得られた画像を読影し、病気の有無を判定します
大腸CT検査は少量の下剤で済み、痛みを感じることがほとんどありません
気になる症状があるけれど、精密検査を受けることを迷っている方に、是非とも受けていただければと思っております