こんにちは 泉北藤井病院 栄養科です
4月度ご当地メニューを実施しました
4月は佐賀県です
今回の献立は「さわらの幽庵焼き」「だぶ」「およごし」「有明海産味付けのり」です
この中から「だぶ」と「およごし」に関してご紹介させていただきます。
まずは「だぶ」
佐賀県から福岡県にまたがって伝承されている「だぶ」は、鶏肉と季節の野菜を入れて
作る郷土料理で、煮崩れしやすい食材は使わずに水をたくさん「ざぶざぶ」入れて
作ることから、ざぶが訛って「だぶ」と呼ばれるようになりました。
冠婚葬祭の時にふるまわれることが多く、具材は主に鶏肉、大根やコンニャク、ごぼう
人参、さといもなどを1cm角切りにし塩や醤油などで味付けされます。
今回は鶏ミンチやかまぼこ、レンコンなどの他に手まり麩も入れて華やかに仕上げました。
次に「およごし」
「およごし」とは女性の言葉で「和え物」を意味します。約230年以上前の2月19日、
佐賀県の伊福集落(いふくしゅうらく)では集落の大半を消失した火災が起こりました。
その際に、焼け残った野草などをゆがいて和え物にし、住民が一丸となって再建に
努めたという伝承があります。先人たちの思いを忘れないようにと今もその日を
「およごし祭り」として「およごし」が食べられています。それ以外にも佐賀県では
日常食として家庭の味として広く作られています。材料は主に潰したさといもに、
ほうれん草や人参、ごぼうなどを味噌と砂糖、ごまで合わせるのが一般的です。
見た目や味は白和えに近い感じでした。
メインのさわらに関して、漢字では魚に春と書いて鰆(さわら)というように
本来は春が旬ですが、玄海と言われる福岡県、佐賀県に広がる海の玄界灘では
旬の時期は産卵前の冬場が脂がのっていておいしいとされています。
その他、佐賀県といえば有明海。有明海といえば海苔ということで、味付け海苔も
一緒に提供しご当地感をプラスしました。
次は5月お楽しみに。