こんにちは。腎・透析センターです。
2024年6月6日から9日に、パシフィコ横浜にて開催された、第69回 日本透析医学会学術集会にて発表しました!!
今回の学会集会のテーマは
「前進 腎代替療法~次世代のinterprofessional academismを目指して~」でした!
今回は、腎・透析センターの看護部から2演題を発表しました。
1演題目に山下主任が「減塩指導の取り組みについて」、次に、堀内主任が「A病院のフットケアについて」を発表しました。
「減塩指導の取り組みについて」の発表内容は、当センターが独自に取り組んでいる減塩指導方法の有効性について検討したものです。
当センターでは、透析患者が良好な体重管理ができるように、1日食塩摂取量(1日食塩量)6g未満を目標とした減塩指導方法を実践しています。
今回、当センター独自の1日食塩量を用いた減塩指導方法の有効性について検討しました。
減塩指導を3年間継続出来た患者の開始時と3年後の体重管理状況を比較検討すると、3年後の方が、体重管理が良好となっており、当センター独自の減塩指導方法が有効である事が確認できました。
今後も患者が良好な自己管理が継続出来るように取り組んでいきたいと思います!
☆発表者(山下 真紀子)からのコメント☆
この度、始めて日本透析医学会に参加させて頂きました。発表では緊張のあまり声が震えてしまいましたが、発表を終えた後は達成感と充実感を感じました。この経験は今後自分自身への自信へと繋がると思います。
「A病院のフットケアについて」の発表内容は、当院のフットケア(FC)システムについての7年間の振り返りです。
当センターでは、足病変の重症化予防を目的としたFCにも注力しています。
当センターでのFCシステムの特徴は、患者自身が実践する予防的FC(足の観察・保清・保湿・爪切り)の習慣化と質の維持を重要な課題として取り組んでいる事です。
看護師は、毎回の透析時には必ず足の観察を行い、異常の早期発見に努めています。
また、2週毎に患者さんのFCの実践能力も評価し、爪切りが出来なくなった患者さんには、爪切りを代行するなど、FCの質の維持にも努めています。
こうした取り組みを継続した7年間を振り返ると、年々、患者さんの足に対する意識は高くなり、足の異常やFCの実践能力の低下など、患者側からの報告や相談件数が増加してきました。
今後も「患者の足を守る」という強い思いのもと予防的FCの継続支援に努めていきたいと思います!
☆発表者(堀内 陽子)からコメント☆
今回、5年ぶりに日本透析への発表の機会を頂きました。抄録、スライドの作成から多くの学びがあり、発表は緊張しましたが良い経験ができました。今回の発表での経験を活かして、今後も頑張っていこうと思っています。これからも患者さんにとって効果的な指導やケアを継続して行えるように腎・透析センタースタッフ全員で取り組んでいきたいと思います。