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ベトナムのお正月

こんにちは。
人事課 技能実習生担当です。

 

 前回の技能実習生たちのインタビューを続けます。
そろそろ旧年を送り、新年を迎える時期になります。ハンさんがベトナムの伝統的なお正月(テット)について語ってくれました。
 ベトナムは1000年程中国の文化の影響を受けていました。そのため、現在でもベトナムでは、旧正月を迎えています。今年のお正月は2022年2月1日です。私は日本に過ごしていますので、日本のお正月と特殊な東洋地域の2つのお正月を同時に迎えるようになりました。勤務シフトに沿って仕事をしていますので、西暦のお正月を迎えたいと思います。
 ベトナム人はお正月の過ごしを「アン テット」と言います。その言葉の意味は「お正月を食べる」という意味です。なんでお正月を食べるでしょうかとたぶん多くの方が不思議に思っていらっしゃると思います。実は、その言葉の意味はお正月の3日間に、何もせずに、しっかり休憩し、家族や大切な人と食べたり飲んだりすることしかやらないというメッセージを含んでいます。ベトナム人はお正月に掃除はせず、床に散らかされたゴミまでもそのままにします。ほうきでゴミやほこりを除去すると、その年に幸運が外に行ってしまうという観念がありますから。
 お正月には、ベトナム人私たちは何を食べるでしょう。これです。

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 欠かせられないのがbanh chung (バイン チュン、四角い 葉っぱで包まれて、中身には豚肉と緑豆があるお餅)、Thit ga luoc (ティッツ ガ ルオック、丸ごと茹でる鶏肉)、nem ran(ネム ラン、はるまき)、gio lua (ジョ ルア、特殊なハム)、dua muoi (ズア ミュオイ、漬物)等です。
日本のお正月には日本人がおせち料理を召しあがりますね。
 祖先のお祈り台にmam ngu qua(マン グ クア、 5種類の果物)を飾ります。
北部の人は五大の仏教観念から始まって、果物の色を5色選んで並べます。
南部の人は違って、その果物の名前の意味から選びます。

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            Mam ngu qua (マン グ クア)                           
 例えば、パパイヤは十分という名が付いていますので、新年にも十分に幸せを貰えるようという意味で飾られます。
 日本人は門松としめ飾りを飾ります。
ベトナム人私たちは桃の華(北部の人)、金柑、黄色梅の華(南部の人)を飾ります。

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                 Hoa dao (ホア ダオ)

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                      Quat (クアット)

f:id:CH500450:20211224143931j:plain                                                           Hoa mai (ホア マイ)

f:id:CH500450:20211224144008j:plain                                     お正月とは「一家団欒」という機会です


 今年は初めて日本でお正月を迎えますので、家族と集まることが出来なくて、少し残念な気持ちがありますが、日本での毎日の体験を大切にしています。
もし機会があったら、日本のお正月料理を食べたり、初詣に行ってみたりしたいです。


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